普段おとなしいワンちゃんや、しつけが出来ているワンちゃんでも、犬本来の攻撃本能から突然咬むことがあります。あなたのワンちゃんが咬まれてしまった時、また反対に他のワンちゃんや人を咬んでしまった時には、以下を参考に慌てず・迅速に対応してください。


他のワンちゃんに咬まれたとき
1.傷口への応急処置
- 流水で傷口を十分洗います。
- 出血していればガーゼや洗ったハンカチなどの清潔な布を当てて止血します。出血が多い場合はきつめに圧迫してください。
- ケガをしたワンちゃんは興奮状態にあり、触ると咬みつくことがあります。十分注意して応急処置を行いましょう。
- 応急処置が難しいと思ったら無理をせずケージに入れて安静にさせ、動物病院に行きましょう。
2.動物病院で受診する
- 傷口から侵入した細菌による感染症や、一見外傷がない場合でも関節や神経を痛めている恐れがあります。必ず動物病院で受診しましょう。
- 咬んだワンちゃん(加害犬)の飼い主さんに同行を求めるか、連絡先を確認しておくようにしましょう。
他のワンちゃんや人を咬んでしまったとき
1.咬んでいる最中の対応
- 咬んでいるワンちゃんの鼻先を何かで叩く、布で目を隠すなどして離れさせます。
- 咬んでいるときに無理に引っ張ると傷口を広げてしまうことがあるので注意してください。
※慌てて無防備に手を出さないようにしましょう。あなた自身も咬まれる恐れがあります。
2.咬んだ後の対応
◆ 他のワンちゃんを咬んでしまった場合
①応急処置を行う(他のワンちゃんに咬まれたとき/ 傷口への応急処置)を参考にしてください。
②動物病院で受診してもらう- 相手方への誠意ある対応を心がけ、動物病院で受診してもらいましょう。
- その際、動物病院へ同行するか、相手方へ連絡先を渡すようにしてください。
- ペット保険に加入している場合は内容を確認しましょう。

◆ 人を咬んでしまった場合
①応急処置を行う- 傷口を流水と石鹸で十分洗います。
- 出血している場合は、ガーゼや洗ったハンカチなどの清潔な布を当てて止血します。出血が多い場合はきつめに圧迫してください。
- 抗菌薬の投与、場合によっては破傷風や狂犬病の対応が必要です。誠意ある対応を心がけ、医療機関で受診してもらいましょう。
- その際、医療機関へ同行するか、相手方へ連絡先を渡すようにしてください。
- ペット保険に加入している場合は内容を確認しましょう。
③事故の届け出と狂犬病の確認を行う
動物愛護管理法や狂犬病予防法によって、飼い主には以下の対応を行うことが義務付けられています。
- 最寄りの保健所に「咬傷届」を提出する(多くの場合24 時間以内)。
- 動物病院を受診し、狂犬病の疑いがないか確認してもらう(多くの場合48 時間以内)。
※詳細は各自治体の条例によって異なります。咬傷届を提出する際に確認しましょう。
