製品特長
Product Features
徐放性製剤
フロルフェニコールの抗菌作用は「時間依存性」であり、臨床効果を高めるためには血中濃度を長時間連続して保つことが重要となります。そこでフロルガンは、製剤からの有効成分の放出を遅くする徐放化製剤にすることにより、血中濃度を長時間保つように設計されています。
*フロルフェニコールを10mg/kg/回、牛の体重は500kg、吸収過程はTmaxを2時間となるよう固定し、それ以降は1次消失速度モデルに従ってシミュレーションを行った。
フロルガン製造販売承認申請資料
水性懸濁剤
フロルガンは粘度の低い成分を用いた水性懸濁剤です。「通針性」を良好に保つことで、獣医師の利便性向上に寄与します。
5th International Conference on Antimicrobial Agents in Veterinary Medicine, Tel Aviv(Israel)2010
試験方法針の付いたシリンジ(10mL)に空気を満たし、製品バイアルに空気を注入する。
その直後に内筒を10mLの位置まで移動させ、製剤がシリンジ内を満たす時間を測定した。
ワンショット製剤
「1 治療 1 回投与」のワンショット製剤であり、牛への負担軽減と投与及び投与に伴う保定など作業の省力化が可能です。
牛細菌性肺炎に有効
複合感染した牛細菌性肺炎に有効な製剤です。フロルガンが肺の中の肺胞の表面を覆い、感染の拡大を防ぎます。
細菌性肺炎罹患牛での有効率 81.8%
フロルガン投与群の有効率は、対照薬群の有効率と比べ"有意に"高い結果となりました。フロルガンは、マイコプラズマ・ボビスを含む複合感染した牛細菌性肺炎に対して、優れた効果を発揮しました。
フロルガン製造販売承認申請資料
供試動物* 牛(搾乳牛は除く)116頭(フロルガン投与群:77頭、対照薬群:39頭)
*被験動物の選定基準に従い、細菌性肺炎特有の症状を示した牛を用いた。
薬 剤 フロルガン:フロルフェニコールとして30mg/kgを1回、頚部筋肉内に投与した。
対照薬:フロルフェニコールとして10mg/kgを1日1回、2~3日頚部筋肉内に投与した。
菌分離 パスツレラ・マルトシダ、マンへミア・へモリチカ、ヒストフィルス・ソムニ、マイコプラズマ・ボビス、ウレアプラズマ・ディバーサム
観察期間 4日間
5つの有効菌種
フロルガンは、フロルフェニコールを有効成分とする製剤として、パスツレラ・マルトシダ、マンヘミア・ヘモリチカの他に国内で初めてマイコプラズマ・ボビス、ウレアプラズマ・ディバーサム及びヒストフィルス・ソムニに対して承認取得しました。
菌種別の有効性
パスツレラ・マルトシダが分離された全症例**での 有効率86.5%
ウレアプラズマ・ディバーサムが分離された全症例**での 有効率100%
マイコプラズマ・ボビスが分離された全症例**での 有効率79.3%
マイコプラズマ・ボビスが分離されなかった全症例**での 有効率83.3%
**全症例とは、単独感染及び複合感染の症例を示す。
フロルガン製造販売承認申請資料
プラスチックバイアル
軽量で割れにくいプラスチックバイアルを容器に採用。
運搬中の破損などを防ぎます。