マルボシルの特長
Features of Marbocyl
高い抗菌活性
マルボフロキサシンは、牛の肺炎原因菌と乳房炎原因菌に強い抗菌力を示し、牛由来肺炎原因菌と牛由来乳房炎原因菌に対してMIC90がそれぞれ<0.06μg/mL〜2μg/mL、 ≦0.06μg/mLと低い値を示しました。
肺炎と乳房炎の原因菌に有効です
牛由来肺炎原因菌のMIC
菌種 菌株数 MIC range
(μg/mL)
MIC90
(μg/mL)
Pasteurella multocida 136 <0.06〜0.5 <0.06
Mannheimia haemolytica 89 <0.06〜0.5 <0.06
Mycoplasma bovis 33 0.5〜8 2
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
牛由来乳房炎原因菌のMIC
菌種 菌株数 MIC range
(μg/mL)
MIC90
(μg/mL)
Escherichia coli 37 ≦0.06〜2 ≦0.06
Klebsiella pneumoniae 38 ≦0.06〜1 ≦0.06
動物用抗菌剤研究会報, No.42, P.42, マルボフロキサシン(効能追加), 2020年
優れた組織移行性
マルボシルは、静脈内及び筋肉内投与後、血漿中から各組織へと速やかに移行し、血漿中濃度と同等、もしくはそれ以上の組織中濃度を示しました。
肺炎の治療に適しています
【牛・マルボフロキサシン投与後の血漿中と組織中濃度の比較】
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
素早い乳汁中移行
マルボシルは、速やかに高濃度に乳汁中に移行します。投与後2時間で最高乳汁中濃度に達し、大腸菌、クレブシエラ・ニューモニエに対するMIC90( ≦0.06μg/mL )を大きく上回りました。
乳房炎の治療に適しています
マルボシル10%製造販売承認申請資料
短い使用禁止期間
マルボシルは使用禁止期間が短い製剤です。残留試験の結果、投与48時間後にマルボフロキサシンは供試全頭の乳汁中から検出されなくなりました。
生産性の向上が期待できます
使用禁止期間(牛)
マルボシル2%
マルボシル10%
食用に供するためにと殺する前 食用に供するために搾乳する前
4日間 48時間
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
少ない投与量
マルボシルは、投与量が少なく牛と投与者への負担を軽減できる製剤です。小さな子牛には2%製剤も選べます(肺炎のみ)。
マルボシル10%
使用頻度に合わせて選べる2サイズ
体重 投与量
50kg 1 mL
100kg 2 mL
150kg 3 mL
200kg 4 mL
250kg 5 mL
500kg 10 mL
マルボシル2%
子牛におすすめ
体重 投与量
10kg 1 mL
20kg 2 mL
30kg 3 mL
40kg 4 mL
50kg 5 mL
100kg 10 mL