マルボシルの特長
Features of Marbocyl
高い抗菌活性
マルボフロキサシンは、豚の肺炎原因菌に対し、強い抗菌力を示し、豚由来肺炎原因菌に対してMIC90が<0.06μg/mLと低い値を示しました。
肺炎の原因菌に有効です
豚由来肺炎原因菌のMIC
菌種 菌株数 MIC range
(μg/mL)
MIC90
(μg/mL)
Pasteurella multocida 54 <0.06〜0.12 <0.06
Actinobacillus pleuropneumoniae 75 <0.06〜1 <0.06
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
優れた組織移行性
マルボシルは、筋肉内投与後、血漿中から各組織へと速やかに移行し、血漿中濃度と同等、もしくはそれ以上の組織中濃度を示しました。
肺炎の治療に適しています
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
短い使用禁止期間
マルボシルは使用禁止期間が短い製剤です。
生産性の向上が期待できます
使用禁止期間(豚)
マルボシル2%
マルボシル10%
食用に供するためにと殺する前
4日間
※本剤は使用禁止期間を経過しても注射部位に出血痕が残存することがあるため、注射部位に配慮してください。
少ない局所変性
マルボシルは、局所変性が低減された安全性の高い注射剤です。
豚への負担が少ない薬です
供試動物及び方法 4頭の子豚(試験開始時体重約30kg)の両肩部及び両臀部4箇所に、マルボシルを用法・用量に従い筋肉内に投与し、4、6、8、10週後に投与部位の肉眼及び病理組織学的変化を観察
マルボシル2%及び10%製造販売承認申請資料
局所変性の例
マルボシル投与4週後
スコア0:変性部位は認められない
対照薬投与4週後
スコア3:筋組織の出血および顕著な白色化
局所変性スコア
0:変性部位は認められない 1:変性を認める(変性が白〜黄色の線状化したもの又は変性した面積が1㎠未満のもの) 2:変性を顕著に認める(変性した面積が1㎠以上のもの) 3:変性が顕著で褐色変性や壊死を認める(出血を含む)